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第85回:家計に役立つクレジットカードはどこに注目すればいい?(2010年5月)

日々の生活の中で、クレジットカードは非常に便利なものです。ショッピングや食事、サービスの支払いをクレジットカードで支払う(=カード決済)以外にも、ポイントプログラムや付帯保険など様々なメリットがあり、今や家計の中でクレジットカードをいかに使いこなすかは、なかなか重要なテーマといえます。

一般にクレジットカードは、年会費が無料のものから数万円のものまで様々ですが、今回のコラムでは、「家計に役立つお得なクレジットカード」という視点で、具体的にどこに注目すればよいのかについて解説したいと思います。


‘クレジットカードで節約’は効果大

「電源をこまめに切って、光熱費を節約」、「外食よりも自炊の回数を増やして、食費を節約」、「ゆっくり発進のエコドライブで、クルマ関係費を節約」などなど。巷では、厳しい家計をヤリクリするために様々な節約術が実践されていますが、「クレジットカードで節約」も今や常識、そして効果は抜群です。

例えば、よく行くスーパーやコンビニ、デパートでのお買い物はもちろん、ガソリンスタンドの支払いや公共料金の支払いなど、毎月の必要な支出にクレジットカードを利用すれば、手軽かつ効率的にポイントを貯めることができます。そして、そのポイントを商品交換や現金交換(キャッシュバック)することによって実質的な割引となり、お得かつ簡単に「節約」できるというわけです。

<家計支出とクレジットカードによる節約法>
食費・外食費 ・スーパーやお店の割引デーやポイント2倍デーなどに買い物をする。
・割引や高ポイントが付与される特約店を利用する。
住居関連費 ・クレジットカードで支払いをしてポイントを貯める。
公共料金 ・電気、ガス、水道などの公共料金はポイント2倍など通常よりポイント還元率が優遇されるカードを利用する。
被服費 ・通常よりポイント還元率が優遇されるカードを利用する。
交通費 ・交通系電子マネーへのチャージでポイントを貯める。
自動車関係費 ・ガソリン代が割引されるカードを利用する。
・有料道路のETC支払いのポイント還元率が優遇されるカードを利用する。
通信費 ・電話会社系、インターネットプロバイダー系など電話代やネット料金が割引されるカードを利用する。
教育費 ・受講料などが割引されるカードを利用する。
レジャー費 ・航空系や交通系など旅行代金が割引や高ポイントが付与されるカードを利用する。
・映画館入場料が割引や高ポイントが付与されるカードを利用する。
その他 ・銀行系などATM手数料が割引されるカードを利用する。

‘クレジットカードのポイント’の仕組み

一般的なクレジットカードは、利用金額の0.5%〜1%程度相当をポイントという形で還元しています。また、カードによっては、当年や前年の実績により、最大で50%程度のボーナスポイントが追加されるものもあります。ただし、同じ1%の還元率でも、100円につき1ポイント貯まる場合と、1,000円につき10ポイント貯まる場合では、ポイントの貯まり方も変わってきます。さらに、還元率が高くても、交換に必要な最低ポイント数が高かったり、有効期限が短かったりする場合もありますので、カードを選ぶにあたっては、ポイントをムリ&ムダなく貯められるものを検討しましょう。


自分のライフスタイルとカードの得意分野を知ろう!

クレジットカードで、より効率的に節約するためには、それぞれのカードの得意分野を知ることが大切です。特にカード会社と様々な企業が提携して独自のカードを発行する「提携カード」については、自社およびグループ企業で利用する際には、通常のポイント以上の還元や割引が受けられる場合がほとんどで、多種多様なカードが登場しています。つまり、自分がよく利用する企業やお店の提携カードを持っていれば、それだけ多くの還元が受けられるというわけです。

例えば、大手スーパーの提携カードで、5%割引デーに毎月3万円のまとめ買いをした場合、それだけで1,500円の節約になります。その上、ポイント還元分も加わるので、さらにお得度はアップします。以下で、具体的な事例を見てみましょう。

毎月、大手スーパーの提携カードで5%割引デーに3万円、ポイント2倍デーに2万円、合計5万円のまとめ買いをしたケース
※ポイント還元率0.5%:200円で1ポイント(1円相当)
5%割引デーの割引額 30,000円×5%=1,500円
5%割引デーに付与されるポイント (30,000円−1,500円)÷200円=142P=142円
ポイント2倍デーに付与されるポイント (20,000円÷200円)×2=200P=200円
年間節約額 (1,500円+142円+200円)×12ヶ月=22,104円

| 比較 |

毎月10万円を還元率1%のカードで支払う場合、年間節約額は12,000円(=1,000円×12ヶ月)

上記の事例から、毎月10万円を還元率1%のカードで支払っていても、節約できる金額は毎月1,000円(年間12,000円)だけですが、このうち3万円を自店舗利用の場合で5%割引になるカードで支払えば、そちらの方が還元率は低くてもお得になります。

このように、クレジットカードの節約を最大限に発揮するためには、自分がどこで、何にお金を使っているのか、自分のライフスタイルを確認し、それに合ったカードを選ぶことが大切といえます。


カードの年会費は無料と有料のどちらがいい?

クレジットカードには、大きく分けて、年会費が無料のもの有料のものがあります。さらに、前者(無料カード)には2種類あり、初年度無料で2年目以降有料なもの(2年目以降もカードを利用すれば無料のカードもある)と期間にかかわらず永年無料のものがあり、それぞれ条件等や、年会費が発生する月などを確認しておくことが大切です。
一方で、有料カードについても、一般的なゴールドカードは年会費1万円程度がほとんどですが、最近ではサービスの幅を限定して、年会費を2,000円〜3,000円などに低く抑えた‘庶民派’ゴールドカードも人気があるようです。

では、カードの年会費は無料と有料のどちらがいいのでしょうか?
実際に、無料カードか有料カードか、どちらを選ぶかは、年会費とポイント還元率、そして付帯サービスのバランスで比較すると良いでしょう(もちろん、有料カードには、クレジットカード特有の「ステータス」という価値観も重要ですが)。また、少しでも節約したい人であれば、年会費無料のカードがベストですが、年会費が必要なカードであっても、使い方次第では、ポイント還元分で無料カードよりも節約できるケースもあります。

一般に有料カードの場合、特定月のポイント倍増やボーナス制度など、無料カードより優遇されていることが多く(通常と変わらないものもある)、特に利用金額に応じてポイント付与率が変動するプログラムの場合、最初から付与率が高く設定されている傾向にあります。そのため、これらのポイント還元や特典&付帯サービス等も含めて、年会費以上のサービスを受けられるかどうかが、有料カードを選ぶ際の大きなポイントといえます。


保険や特典などの付帯サービスにも注目しよう!

クレジットカードは、加入しただけで、自動的に「旅行傷害保険」が付帯されているものが多くあります(旅行代金のカード支払い等が条件の場合もあり)。また、国内航空便の遅延に関する補償や、カードで購入した商品の破損や盗難を補償してくれる「ショッピングプロテクション」、カードの盗難など不正利用された際に補償してくれる「会員保証制度」なども付帯される場合があります。

ただし、年会費無料カードでは、旅行傷害保険が付帯されていなかったり、補償限度額が低めに設定されていたりするものがほとんどで、これらの補償については、有料カードの方が充実しているといえます。

このほか、ドライバーのための「ロードサービス」、会員のための割引制度や独自のサービスなど、それぞれのカード毎に様々な付帯サービスが用意されています。


お得なクレジットカード選びのポイントは?

家計管理の中で、クレジットカードを賢く使いこなしている人に共通する特徴として、それぞれ自分の目的や目標をはっきりと定めていることが挙げられます。例えば、「貯めたポイント(マイル)を使って無料で海外旅行がしたい」、「貯めたポイントを汎用性のある商品券や電子マネーに換えたい」などなど。すなわち、クレジットカードを選ぶ際には、生活スタイルや毎月の利用金額、何に交換したいかなど、自分がカードに求めるものが何かを見極め、その上で自分が欲しいモノやサービスを提供してくれるカードを選ぶことがポイントといえます。

また、近年では、ネット上で様々なクレジットカードの比較サイトもありますので、カード利用の際に重視したい項目毎に絞込み機能を利用すれば、自分が求めているニーズも明確になり、自分に合ったベストカードを見つけやすくなるかもしれませんね。

2010年5月
ファイナンシャル・プランナー(CFP®)
黒田 尚子

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